そのような悩みにズバリお答えします。
SFC会員(ANA上級会員)になるための費用や時間を抑える方法を徹底解説!
さて、今回は最終回となります。
ANAマイル入門セミナー を全8回に渡り解説しています
- ANAマイレージクラブとは?
- オススメのANAカードの選び方?
- ANAマイルのお得な貯め方【日常生活編】
- ANAマイルのお得な貯め方【ポイントサイト編】
- ANAマイルの使い方
- ANA SKYコインの特徴、使い方
- ANA上級会員の魅力のサービス
- お得にANA上級会員(SFC会員)になる方法 👈 本ページ
これまではお金をかけずにマイルを貯める方法や、マイルのお得な使い方、を紹介してきました。
今回は少し特殊で、ANA上級会員を目指す場合に必要となる高額な費用の話もします(もちろん、その費用を抑える方法も紹介しますが・・・)
そのため、当初は本テーマを入門セミナーに入れるべきか迷っていました。
上級会員に興味がある方もおられるかと思いますし、知っておいて損はない情報なので最終回に記載することにしました。
SFCの特典・修行とは?
SFCとは
スーパーフライヤーズカード(SFC)というANAのクレジットカードです。
ANA上級会員である プラチナ、ダイヤモンドのステータスの人だけが申請できる憧れのカードです。
SFCのメリットは、カードを持ち続ける限りは、プラチナ会員とほぼ同等の特典を受けることができる点です。
つまり、「 SFCの年会費さえ毎年払えばその特典を一生涯維持できる 」ということです。
SFCの特典
エコノミークラスや特待航空券での搭乗の時でも、以下の特典を享受できます。
- ANAラウンジを利用できる
- 特典航空券の予約が優先的にできる
- 優先チェックインカウンターが利用できる
- 専用保安検査所が利用できる
- 預入手荷物の許容量が増える
- 優先搭乗ができる
- ボーナスマイルがもらえる
- 予約時と空港での空席待ちが優先される
- 国内線座席指定が優先される
- 座席をアップグレードしてもらえる
- プレミアムメンバー専用サービスデスクが使える
家族カードで家族も上級会員に
家族カードを発行すると、家族もSFCの特典を受けることができます。
ANAラウンジなどでは、SFCカード、家族カード共に同伴者1名まで利用可能なため、家族カードがあると家族4名で利用することもできます。
SFCの取得条件
ANAプレミアムメンバーのプラチナ会員以上のステータスになるとSFCを申請できます。
プラチナ会員になるには、プレミアムポイントを年間で5万ポイント貯める必要があります。
5万プレミアムポイントは、東京ー大阪の普通席なら約30回分の往復分に相当します。
余程の出張が多い方でなければ、自動的に5万プレミアムポイントを達成することは困難です。
そのため、一生に1年限りでSFCを取得するためだけに搭乗を繰り返して達成する方もおられます。
何回も何回も乗りまくることから「SFC修行」とも呼ばれています。
また、見事に5万プレミアムポイントを達成することは「解脱」と呼ばれています。
SFC取得前にANAカードを用意しよう
SFC という名のカードがあるのではなく、既存のANAカードに付帯申請させます。
プラチナ会員になってからANAカードを作った場合に、万一審査落ちになるとSFCが発行できないことになりかねません。
事前にANAカードを持っていると、そのカードに付帯させるだけなので審査落ちのリスクはなくなります。
また、SFCを目指して何度も搭乗するので、用意するカードはゴールドカードを推奨します。
ゴールドカードの方が、航空券購入とフライトの両方でマイルが貯まりやすく、有料ラウンジを無料利用できる、という利点があるからです。
参考; おすすめのANAカードとは?
時間と費用がハードル
戦略なしでプレミアムポイントを貯めた場合、SFC取得にかかる時間や費用を見てみましょう。
例;東京ー大阪の普通席の航空券を ANA VALUE で購入した場合
1往復で貯まるプレミアムポイント 1,640 pt
1往復の運賃 約26,000円
50,000プレミアムポイントを貯めるためには
50,000pt ÷ 1,640 = 30,8 回(約31回)
31回 × 26,000円 = 806,000円
SFC取得のためには「時間」と「費用」が大きなハードルとなります。
そこで次の章では、時間と費用を最小限にする方法を紹介していきます
SFC取得にかかる時間と費用を最小限にする術
時間と費用を抑えるためのポイント
- 「長距離区間」、「積算率の高いクラス・運賃種」の航空券を選ぶ
- 航空券の安い時期の利用
- マイルを交換したスカイコインで購入
①については、イメージが湧きにくそうなので、軽く説明しておきます。
プレミアムポイントは下式で算出されるため、「長距離区間」、「積算率の高いクラス・運賃種」を選ぶと多く貯まり、時短となります。
「積算率の高いクラス・運賃種」のうちで、航空券の価格が比較的に安いものを選べば節約になります。
ちなみに、路線倍率は国内なら2倍、アジア・オセアニアは1.5倍、他の国際線は1倍と決まっています。
連続した休みを数日も取れるなら、プレミアムポイントが貯まりやすいアジア・オセアニアもおすすめです。
「シドニータッチ」や「シンガポールタッチ」という語句でweb検索されると詳細が知れます。
しかし、連休が取れない方も多いかと思いますので、本ページでは国内線をメインにお伝えします。
おすすめの路線・運賃種・時期
- 沖縄を絡めた路線(長距離区間)
- ANA SUPER VALUE PREMIUM 28 で航空券を購入(お得で高い積算率)
- 時期は航空券が最安値となる「1月中旬〜2月」、「10〜11月」にまとめる(安い)
例;東京(羽田)ー沖縄の航空券を SUPER VALUE PREMIUM 28 で購入した場合
スーパーバリュープレミアム28 で先行予約すると片道は38,000円程度。
クラスは「プレミアム」となるのでプレミアムポイント・マイル・サービスがアップします。
*プレミアムクラスのサービスについては次の章で詳しく解説します
1往復で貯まるプレミアムポイント 5,720 pt
1往復の運賃目安 約76,000円
50,000ポイント貯めるためには
50,000 ÷ 5,720 = 8.74回
約9回 × 76,000円 = 約68,5万円
厳密には1回分の片道は割引率の高い航空券でも50,000ポイント達成できるので、実際は67万円くらいになります。
*羽田ではなく成田の便を利用できる場合は片道あたり5,000円くらい安くなります。
9往復なら、9日の休みがあれば達成できるので時間的には攻略できそうでしょうか。
一方、費用の68万円は、まだ厳しい出費額です。
実は、時間も費用もさらに短縮する方法があります。
貯まるプレミアムポイント数についてはこちらから簡単に知ることができます。
詳細; 【公式】ANAフライトマイル・プレミアムポイント シミュレーション
さらなる時間の短縮方法
東京ー沖縄間をプレミアムクラスで搭乗なら、9日の休み(9往復)で達成できるとお伝えしました。
さらなる時短が必要な場合は次に2つの方法があります。
1日に2往復
東京ー沖縄間を1日に2往復します。 11,440プレミアムポイントを獲得できます。
メリット
- 2往復するなら4日で ほぼ達成間近(45,760プレミアムポイント)まで貯めれる
- 4日なら航空券が最安値の期間だけで達成することができるので費用削減ができる
- 自宅から最寄り空港までの交通費や移動の時間も短縮できる
- 同じ航空機が往復するためトラブル等で到着が遅れた場合でも次の便に搭乗できないというリスクが少ない
デメリット
沖縄(旅先)での時間が確保しにくい
大三角飛び
これは、「東京ー沖縄ー札幌(千歳)ー東京」 という北海道も絡めたコースです。
逆のルートでも貯まるポイント数は同じ、8,427プレミアムポイントを獲得できます。
メリット
- 2往復プランに比べて時間にゆとりがある
- 沖縄や北海道のどちらかでミニ観光やグルメを楽しむこともできる
- 往復する訳ではないので飽きにくい
沖縄での観光なら「瀬長島ウミカジテラス」、「国際通り」が人気です
・「瀬長島ウミカジテラス」へは那覇空港からタクシーで15〜20分(片道1400円ほど)
詳細; 【公式】瀬長島ウミカジテラス
・「国際通り」へは空港からゆいレールで13分(230円)
詳細; 【公式】国際通り
北海道での観光なら「札幌市内観光/時計台やテレビ塔、大通公園」、「空港内ラーメン食べめぐり」が人気です
・札幌市へはJRの快速エアポートで片道37分(1,150円)
・空港内には10軒以上の本格ラーメン屋があります
詳細; 【公式】北海道のラーメンを食べつくせ
デメリット
- 沖縄⇄札幌(千歳)の スーパーバリュープレミアム28 はSFC修行に人気路線のため航空券の入手が難しい
- 2往復プランに比べると乗り継ぎの時間に余裕を持たせる必要がある
費用をさらに抑える方法
マイルの利用で費用を0円に近づける
例えば、40万マイルをSKYコインに交換すると64万円相当のコインになります。
マイルを交換したSKYコインで航空券を購入すれば、出費を0円に近づけることもできます。
この方法を使うためには
- ANAゴールドカードを発行する
- マイルを貯める
この2点が必要になります。
1つ目の「ANAゴールドカード」があれば、SKYコインに交換するレートが 1.6 倍にアップします。
5万マイルをSKYコインに交換する際、ゴールドカードがある場合とない場合とを比べると2万円分もお得になります。
また、フライトで貯まるボーナスマイルの積算数も25%にアップします。
SFC修行では何度も搭乗するのでこの恩恵は大きく、貯まるマイル数もアップします。
さらに、ANAアメックスゴールドを選んだ場合は、入会キャンペーンで数万マイル以上を獲得することもできます。
2つ目の「マイルを貯める」ためには、下記の記事をご参照ください。
飛行機に乗らずともANAマイルを貯める方法をわかりやすくまとめています。
来年や半年後からのSFC修行に向けて、これからマイルを貯めていけばSFC費用を節約できます。
プレミアムクラス
プレミアムクラス
スーパーバリュープレミアム28 で航空券を購入すると座席は「プレミアムクラス」になります。
東京ー沖縄 間の価格が 3万円以上もしますが、その代わりに優雅な経験ができます。
空港内のラウンジや機内では快適でスペースも広いため、読書や仕事に集中することも、ゆったり過ごすこともできます。
フライトを繰り返す点から修行と呼ばれますが、「プレミアムクラス」を使えば優雅に、かつ時間も有効に使えます。
優先チェックイン・専用保安検査
基本的に待たされることがないです。
ANAラウンジ
ドリンク飲み放題(アルコールも)、wifi-完備、落ち着いた空間で読書や仕事もはかどります。
座席
横幅も前後間もゆったりしていて、足を伸ばすこともできます。テーブルも広く快適です。
機内での食事
上質な食事も提供されます。アルコールもビールやワインなどが選べます。
スーパーバリュープレミアム28 を確実に購入する方法
スーパーバリュープレミアム28 の人気路線は SFC修行僧による争奪戦となります。
購入の可能性をあげる方法は、発売は同時に予約することです。
予約開始時期
夏ダイヤ分(3月下旬〜10月下旬)・・・同年の1月下旬
冬ダイヤ分(10月下旬〜翌3月下旬)・・・同年の8月下旬
先の予定が立たない方も多いかと思いますが、予約後2日以内に入金をしなければ自動的に無料でキャンセルされるので、発売同時で予約をします。
また、入金をして購入した場合でも搭乗の55日前にキャンセルすれば取消手数料はかからず、払戻手数料の440円だけですみます。
最後に
SFC修行に踏み切る際は、あくまでも趣味としてスタートされることを推奨します。
SFC修行には、多くの時間と費用が必要になるからです。
マイルで出費を抑えた場合であっても、本来はそのマイルで海外へ行くこともできます。
何よりも大きな理由は「ANAサービスが改悪される可能性が0でない」ためです。
例えば ”ANAラウンジの利用特典が廃止” される日が絶対に来ないとは言い切れません。
SFC会員が増え続け、ANAラウンジも混雑するのが日常になってきたら利用に制限がかかる可能性はあります。
そうならないことを願っていますが、なってしまう可能性もありうるので、時間とお金(マイル)に余裕がない中で無理されることはお勧めしません。
改悪のリスクも知った上で、あくまでも1つの趣味として余裕を持って臨めるなら、SFCを目指すのも良いかと思います。
まとめ
- スーパーフライヤーズカード(SFC)には、ANAラウンジ利用などの特典が満載
- カードを持ち続ける限りそのステータスを一生涯維持できる
- SFC修行とは、SFC取得を目指しフライトを繰り返すことで時間とコストがかかる
- その時間とコストを抑えるため、沖縄を絡めたルートやスーパーバリュープレミアム28を利用する
- コストをさらに抑えるために、マイルから交換したSKYコインで航空券代を支払う方法がある
ANAマイラーとして一通りの情報を伝えるために本ページを作成しました。
もし、時間やお金(マイル)に余裕があり、今後もANAマイラーを続ける予定ならSFC取得を目指すのも良いかと思います。
そうでなければ、無理される必要はないかと思っています。
さて、全8回に渡った「ANAマイル入門セミナー」が今回で修了となります。
まずは、実践できることから始め、わからないことがあればその内容の記事を再び読み直してみてください。
実践と読み直しを繰り返す中で、理解がぐっと深まるかと思います。
では、マイルを貯めて、お得な旅行を楽しまれることを願っております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。